読了本

• 「風が吹けば」今時の若者が、80年代にタイムスリップしたら？というお話。ぐはは。私は10歳ぐらいの時代なので、あまりリアルにはわからないけど、これは……当時の人が読んだらとてつもなく楽しいのでは。シャツINなんで絶対ヤダ！と言っていた彼が、どんどん染まっていくのがまたおかしい。リバイバルされている曲とかもいっぱいあるしねー。そして久保田くんはとてもいい子。もっと成長しての姿を見たかったなー。きっとよい再会になると思う！今までの加藤実秋にはなかったかなりコメディ寄りな作品でした。青春・ノスタルジーもの好きならおすすめ。思ったよりは恋愛方向ではなかった。

　まただ。なんだこれ。ヤバくてこっ恥ずかしいんだけど、抑えきれない……ひょっとしてこれが、「青春」ってやつ？
「風が吹けば」（加藤実秋・文藝春秋）p243より

• 「ぼくの名はチェット (名犬チェットと探偵バーニー1) (名犬チェットと探偵バーニー 1)」犬のチェットは、探偵バーニーの相棒として毎日バーニーとともに活動している。最近は浮気調査なんかが多かったが、ようやく子どもの失踪事件が？これはミステリというよりは、チェットの視点をひたすら楽しむ話だなあ。チェットの意識は犬なので（笑）、まーそわそわうろうろするわ、気がついたこんなことしてた！みたいなことはしょっちゅうなんだけど、むちゃくちゃ役に立つしかっこいい。バーニーとの信頼関係もうらやましい限り。次はバーニーにもっと活躍してほしい（笑）。

「おまえに大きな借りができたな、名犬くん」
　ばかなこと言わないでくれ。ぼくらは相棒なんだから。
「ぼくの名はチェット (名犬チェットと探偵バーニー1) (名犬チェットと探偵バーニー 1)」（スペンサー・クイン・古草秀子訳・東京創元社）p279より