読了本
- 「ふたたび、恋が訪れて (ラベンダーブックス)」二人の娘を持つ未亡人は、侯爵の領地の片隅に小さな家を見つけた。亡くなった夫の兄から逃げるため、その家を借りたのだが、侯爵が訪れて……。ヒロイン、危機一髪!というときに出たアイデアは……やはりそうだよね!(笑)期待通り!な割には、今までそのアイデアやってるのは読んでいなかったので嬉しい。しょっぱなから二人の娘が愛らし&いじらしすぎてたまらん。もーかーわーいーいーぞー。母は強し!というのを地でいくヒロインもかっこいいけど、何より長女の健気さ、繊細なのではなく、賢いがゆえの苦しみ、それを耐えるところがいとおしい。好きです。気持ちの変化のリアリティもよく、解説通り。この作者は追っていこう……と思ったらもう一作しかでていない。もっと読みたいぞ!
「よし! きみはいつも銃声がしたほうへ向かっていく人間だ、ロクシー」
ウィン「ふたたび、恋が訪れて (ラベンダーブックス)」(カーラ・ケリー・松本郁訳・幻冬舎ラベンダーブックス)p383より
- 「あじさい寮物語〈1〉―白いカーネーションの秘密 (講談社 青い鳥文庫)」親が借金を背負い、外国へ転勤。自分は憧れていた高校の寮にひとりで入寮することになった。明るいけれど思いやりのある女の子が、「ふつうの日常」を手紙につづるお話。「はなのみ亭」さんの記事を読んで手に取りました。ものすごく、昔のコバルト文庫を思い出させるYAなお話でした。特に同室の女の子のエピソード。青い鳥文庫もこういうの出していた時期があるんだなあ。