読了本
- 「ロイヤル・リトルスター 〜魔法王女はアイドルを目指す〜 (ロイヤル・リトルスターシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)」雨の日に傘を貸したあの子は、宇宙のアイドルになりたがっていた。アイドルマスター、ただし宇宙人で、という感じなのかな?あまり練習しないでもダンスできたりするのがちょっとずるい気がしたけど、SF要素はけっこう好きだった。……でもまあ、幼女だからなあ……次は読まない気がする。
- 「小暮写眞館 (書き下ろし100冊)」しっかりものの兄の英一の家族は変わり者。今度は古い写真館を土地つきで買い、そのまま暮らし始めてしまった。英一はなぜか、心霊写真などの不思議な写真に関わる事件に巻き込まれることに。宮部みゆきさんって、ほんっとに、こういう、「奥底にはまっすぐな、ひかりのようなものがあるんだ」という物語を描くよなあ……と実感しました。そして恋愛色は薄い。だから、こどもや一般の人にすすめられる話になるんだと思います。誰にでもおすすめできる。若い人でなくても、この物語に出てくる「想い」は共感できるだろうし、楽しめると思います。
「生きてる者には、ときどき、死者が必要になることがあるんだ」
「小暮写眞館 (書き下ろし100冊)」(宮部みゆき・新潮社)p351より
- 「淑女にささげるキスの作法 (ラズベリーブックス)」出版社を経営する傍若無人な子爵のもとで秘書として働くエマは、エッセイストを目指していた。しかし、子爵は彼女の書いたものを読もうとすらしていなかった!腹を立てたエマは、秘書を辞めて……。前に読んだ「愛のかけらは菫色 (ラズベリーブックス)」とストーリー的にはかなり似ているけど、こっちの方が好みではなかった。なんだろ。「礼儀作法」に夢中なヒロインにあまり何も思えなかったからかなあ……そういうシーンが濃厚なのも、ひく原因かも。いまいちでした。あと、ローラー・リー・ガークは時代らしさがあまり上手く描かれていない気がするので多分もう読まないかと。