読了本

• 「時を越えて乙女に口づけを (ラズベリーブックス)」リン・カーランドの前作のヒロインの兄が主人公。時代を超えることのできる「森」から、間違って11世紀のイングランドに行ってしまった彼は、美しいがたくましい女領主に出会ってしまう。実にリン・カーランドらしい、ただし男女の地位逆転、みたいな。ヒロインがそれについての知識が全くない、というのが確かに可愛らしかった。そして「とらわれの姫」ならぬ「とらわれの青年」……ぷぷ。でも、ここまでやったら、その時代で一生をまっとうしてほしかった。お前の民への想いはそんなもんか！とちょっとがっかり。まあ、過去への旅は「旅」でしかない、ということなのかなあ。

• 「雨の日にはおいしいキスを (ラズベリーブックス)」料理のケータリングサービスをする店を営む女性が出会ったハンサムな会計士。彼との出会いは最悪だったけれど……。現代ロマンスものは初めて読みました。もっと「料理店」ならではのネタがあるともっと面白くなれたと思うけど、なかなか面白かった。「身分差」とかの「禁断」がないから、どうハードルを設定するかが問題になるかと思います。