読了本
- 「樹木葬 -死者の代弁者- (ガガガ文庫)」ダークなライトノベルで好きな作者のうちの一人、江波光則さんの新刊。表紙からもわかるように、萌えは入っておりません(^^;)かつて「人を殺した」ことのあることから、特異な育ち方をした陵司は大学生となった。働いている工場の娘の「面倒を見ている」が、この子がまた問題児で……。問題児ってどんな問題児かといえば……こんなんかよ!という。江波光則さんらしく、くらーいけれど光がないわけではない海の底で、これでまあいいんじゃね?と過ごしていたら、余計な砂煙に腹を立てて……みたいな展開。今回も楽しませていただきました。これからも作品を読んでいけたらいいなあ。今回は大人になること、がテーマかな?
山場を終えて没入しすぎた本を一旦閉じる。あとはオチを待つばかりという所で休憩するのは疲れたからじゃなく、楽しみの時間を引き延ばしたいだけだ。
「樹木葬 -死者の代弁者- (ガガガ文庫)」(江波光則・小学館ガガガ文庫)p76より
- 「ぶたぶたのお医者さん (光文社文庫)」ぶたぶたシリーズ、今回は「どうぶつのお医者さん」。犬猫たちも魅力的でした。やっぱりトラだなぁ。かっこいい!
- 「春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る (新潮文庫)」役につけないで、代書屋をして糊口をしのいでいる青年が、奮起して学問にはげむまで。若い世代の話で読んでいて楽しかったです。