今これが旬じゃろ!的な少女向けライトノベルおすすめ
2010〜2011年に最新刊が出ている(完結/未完結問わず)、最新刊まで五冊以下*1のおすすめ少女向けライトノベル作品です。やや新人より。
・「金星特急」1〜4巻(嬉野君・新書館ウィングス文庫)
謎の美女金星の婿を決めるためという金星特急は途中下車は許されず、命をもかけた旅。何回もおすすめしていてしつこいですが、やはり。けっこうえぐい展開もアリが大丈夫であれば一押し!次が待ち遠しいです!
・「レッド・アドミラル」1〜4巻(栗原ちひろ・角川ビーンズ文庫)
少女小説界一の伊達男っぷりがすさまじいロディア様(女)がヒロイン。今最も旬なものが多い(と私が思う)ビーンズ文庫中では最もけらけら笑えていいところもある、旬なシリーズです。これからももりあがるど!
・「翼の帰る処」(妹尾ゆふ子・幻冬舎コミックス幻狼ファンタジアノベルス)
北嶺領を治める皇女の元で働くヤエトは、今日も今日とてひたすらに若隠居を望んでいるのに、望みが叶うあてもなく、それどころか出世街道を望みもしないのに進んでしまう。特に働いている人は爆笑&ぐっとくると思います。皇女とのラブコメ?も鳥も素晴らし〜!もちろん、元々の持ち味のファンタジー設定も!
・「神々の迷宮」1〜2巻(西東行・講談社X文庫ホワイトハート)
海に暮らす海人(あま)であるワツレンはある事情から、地上で暮らすこととなった。ひきとられた先は迷宮管理庁。迷宮に入ることは禁じられたワツレンを見守るエトの過去には謎があるようだが……。妹尾ゆふ子さんのファンタジー部分が好きな方なら特におすすめ。
・「シスター・ブラックシープ」1〜3巻(喜多みどり・角川ビーンズ文庫)
女であることを隠しながら助祭をしつつ、「黒い羊」としても暗躍しているコンスタンティン。彼女を狙う様々な男たちの攻防も楽しいです。自分的にはヒース一押し!
・「子守り魔王と姫騎士団長」全3巻(夕鷺かのう・エンターブレインビーズログ文庫)
皇帝の娘でありながら、騎士団長を任じられているけなげな主人公が、継母に命じられて向かったのは、魔王退治の旅。ドジっ娘の彼女は生き残れるのか?従者と弟好きの私としては、外せません(笑)。ファンタジー設定的にもよかったです。
・「フィンスタニス統治記」1〜2巻(くりたかのこ・エンターブレインビーズログ文庫)
貴族のお嬢様が半精霊やそうでない人たちの力を借りて、特殊な地域の統治をする、というお話。この作者の真摯な姿勢が好きです。
・「姫君返上!」1〜4巻(和泉統子・新書館ウィングス文庫)
実は男の子なんだけど、皇女として生活しているアレクが主人公の家族コメディ+政治。女のふりはしているが、中身はしっかりした男の子のアレクがとても好感度高くて楽しいシリーズです。姉のノエルのラブコメっぷりには脱帽!
・「夜の虹」1〜2巻(毛利志生子・集英社コバルト文庫)
死人の死の直前の姿を見ることのできる少女、オリガが主人公のミステリ。ロシア帝政時代を舞台にしているのが、とても珍しくて新鮮で、また食べものも魅力的なシリーズです。
・「エージェント・コード」(瑞山いつき・一迅社文庫アイリス)
貴族の子女でありながら、サーカス団で過ごしたこともあるライザは、諜報員見習いとしてのデビュー戦で、とんでもないトラブルに巻き込まれる。作者曰く、「正統派ツンデレ美少女と、仔犬系青年――でも仔犬って可愛くても肉食なんだぜ」とのテーマがまさに言い表しています。
読了本
- 「夢の上3 - 光輝晶・闇輝晶 (C・NOVELSファンタジア)」唯一神サマーアを信仰するこの国の王となる資格を持つ二人。彼らの夢は相似していながらも、全く違うものとなっていた……。最終巻は、みなさんの予想通り、王子二人の物語でした。多崎さんは本当に凄いなあ……。いやー、「物語」好きは必読ですよ!あらすじで語れば、ひとつの道筋でしかない物語を、各人の視点から語ることにより、全く違うことをこの人は考えていたんだ!実は同じことを考えていたんだ!実はこの人はこの人とこんなところで出会っていたんだ!など多くのことを知らされます。それがたまらなく楽しい。各人の決意が哀しく、また心地良い。もっとこの世界にいたい。そんなことを思わせてくれる物語に、また出会えました!文句なしにおすすめ!絶品です。
携帯サイトyorimoba(月額210円)にて、外伝配信中だそうで……うう。入ろうかな……。