なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 竜の歌 (ハヤカワ文庫SF―パーンの竜騎士)」厳しい環境、親の元で、しかし好きな音楽を自由に作らせてもらって育った少女が、師匠の死により、音楽を失った状態で日々を過ごしていくのに耐えられなくなっていく。そんなときに見つけた可愛らしい生き物とは……。昨日コメントいただいたteatreeさんにおすすめいただいたもの。パーンのシリーズでも、これは少女の成長ものだから面白いよ!と言われて読もうかと。確かに、「新訳 女王の矢―ヴァルデマールの使者 (C・NOVELSファンタジア)」ぽくて面白い。苦しい状況の(最初はちょっとぶかっこうとされる)少女が、現状を抜け出していくまでが今回の巻。次の巻で、大きく飛翔するみたいなので楽しみです。
  • 人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)」かつての人類は衰退して、いまの「人類」は「妖精さん」という世界でのほほんと暮らす一妖精さん担当員の「わたし」の生活。1巻の方が面白かったけど、まあこれはこれで。ちょっと悪夢っぽい展開がなー……。まあいいけど。道具モノみたくなっちゃうのはちょっと残念なので、妖精さんとのかけあいもまた欲しいなー。
  • 魔使いの呪い (sogen bookland)」「魔法使い」ではなく、「魔使い」というフレーズがやはりなじめない。「魔封じ」だろ!この職業はよ!と言いたくなります。「魔」を封じる役割の見習いとなった少年が、「魔女狩り」に捕まった師匠と友達を救うため、奮闘する話。貴種の少年が工夫によって困難を乗り越えていく話には違いないのですが、まず人の話を疑い、自分で決断していくという姿勢、そしい女友達が「魔」に自ら進んで冒されていくが、その理由、それに対してどうするのか、というところが他の物語と違うところです。特にラストはなかなか面白かった。魔使いくんも成長しているのでは(笑)。