読了本

• 「魍魎の都 姫様、出番ですよ (講談社X文庫―ホワイトハート)」貴族の姫君、諾子は魍魎うずまく京の都で猫のみかけのもののけと一緒に暮らしている。一ヶ月前に出会った青年とおもわぬところで再会したその場で、人が死んだ。疑われてしまう諾子はいきどおり、犯人を探そうとするが……。らぶこめです。この人の作品は、ほぼシリアスばかりなのですが、コメディの方が私は好きですね。
• 「烏金」江戸の因業金貸し婆の元をふらりと訪れた一人の青年。彼は返済にあえぐ人々を手助けし、返済を楽にさせて客を増やしていく。彼の狙いはなんなのか？面白かった。江戸の金貸し、ということについてよく調べてあって、かつ物語も小さくまとまっていてよかった。時代ものの入門書としていいかも。