読了本

• 「蛇民の兵団―ドラル国戦史〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)」ヴラーの民たちは、恐怖を知らず、昆虫のようにグループで活動する生態を持っている。知能がよくないと楽勝気分でいた彼らだが、意外と苦戦してしまう。夢見人の力により辛くも勝利を得るが、その代償は高くついた……。皮肉の利いた台詞が売りのエディングス。今回の巻は、ウサギ視点が多く、神様側の話が少し少なかったので、ちょっと面白みが足りなかった。エレリアちゃんも出番が少ないので、女の子成分が欠けているです。長弓に、しっかりものの女房をつけてくれること希望！

「食べ物を料理する人間を怒らせるな。怒らせたが最後、夕飯にゆでた泥を食わせられる」
長弓「蛇民の兵団―ドラル国戦史〈2〉 (ハヤカワ文庫FT)」（デイビット＆リー・エディングス・宇佐川晶子訳・早川文庫FT）

• 「3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)」羽海野チカさんの新作。現役プロ棋士の孤独な高校生を主人公にした話。棋士の生活は、「ヒカルの碁」とあまり変わらないので、これといった興味はない。鬱々とした主人公の周囲には、明るい変人たちが集っている。棋士が全てこんな変人ばかりだったら、すごいなぁ。