読了本

• 「おせっかいなゴッドマザー―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)」魔法製作所（株）シリーズ第三弾。フェアリーゴッドマザーというものが、どんなものなのか寡聞にして知らなかったのだけど、シンデレラに出てくる縁結びをする妖精らしい。ゴッドマザー＝名付け親か！きづかなかった……。確かに、名づけ親の妖精というのは聞いたことありますー。現代のニューヨークに、実は普通の人には見えないけれど魔法が溢れていた！その中で、魔法が利かない特異体質のケイティは、魔法を売る会社にヘッドハンティングされ、恋に仕事に大活躍！という話。ケイティは決して万能ではなく、できることとできないことがあって、でもできることはちゃんとやりたい！という女の子だから応援して楽しく読めるシリーズです。さて、今回はやっと彼氏ができたケイティなのに、あいかわらずデートとなるととにかく邪魔が入り、なかなからぶらぶモードに入れない。仕事の方も、なかなかうまくいかないが、彼の家にクリスマスに招待されて……というところ。アメリカでクリスマスは大イベントですよね〜。今回、ラストはちょっとさみしい感じでした。これで次巻に続くかよ！（笑）前二巻の方が面白かったけど、たぶん恋愛のはらはらがなくなったためだと思われます。

　妹尾ゆふ子さんの解説が秀逸でした。ルールのない野放しファンタジーではない、そこがいいんですよ！まったく！私も妹尾さんのおすすめで読んだ一人です。はい。

　早い話、ファンタジー＝なんでもありだろうと思っている作家が書いたのでは、こうはいかないのだ。
　妹尾ゆふ子「おせっかいなゴッドマザー―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)」（シャンナ・スウェンドソン・今泉敦子訳・創元推理文庫）p441解説より