なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • モーフィアスの教室 (電撃文庫)」父がなくなってからというもの、悪夢でうなされる日々が続く高校生。幼馴染の可愛げない美少女の側で寝ると、その悪夢を見ないことに気がつく。彼の父親が残した言葉「赤い目」の謎は、彼らのクラスをも襲った……。力を隠された少年が、それにきづいていく、にしては、主人公の影が薄い印象が残りました。まあ、彼女の存在感ありすぎだからなー。いまいち肌に合いませんでした。
  • あやかしの鏡 (講談社青い鳥文庫)」「アキ」をいう名を祖母から受け継いだ亜樹(男)。彼には不思議な力が眠っている、と一族のひとたちは思っているが、祖母との記憶を亜樹はほとんど持っていない。どうやら、あえて忘れるようにしていたらしいのだが……。篠原美季さんの別名義での、初児童文学。おー、なかなかちゃんと児童文学しつつ、しっかりと足が地についた作品になっていて、現実世界のこどものいらいらとかもちゃんと描かれているので面白かったです。シリアスぽいあらすじですが、中身は挿絵どおりふわふわして可愛らしい感じ。主人公の亜樹のとぼけぐあいがよいです。ファンタジックな世界の比重も少なめで、「冒険」ぐらいにおさまってるし。妖怪ものが好きならちょっとおすすめー。
  • 封印のエスメラルダ (コバルト文庫)」公国の公女でありながら妾腹のため、密かに森で育てられた少女が、世界へ旅立っていく話。なんか世界が大きいような小さいような、読んでいてバランスがぐらぐらしているような感じがしました。少しロマンチックなのと、登場人物(主に敵)が自己陶酔型なのが私の好みではないです。残念。
  • 舞姫恋風伝 (ルルル文庫)」舞や歌を貴族や王族に披露するために王宮に雇われている妓女の一人、愛鈴は、ふとしたきっかけから太子と出会う。その三年後、太子と愛鈴は再び出会い、そこから彼女の運命は大きく変わっていく。なかなか面白かったです。純粋すぎるほどの愛鈴と、正統派美男子の太子の組み合わせ、という正統派少女小説でした。お友達がいつ裏切るがどきどきしてしまいました(笑)。

 WEB版もあります。URL=http://lu3.gagaga-lululu.jp/maihime/