なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 陰陽屋へようこそ」うさんくさげな「陰陽屋」へ母親と行ったら、なぜかそこでバイトすることになったしまった、実は「キツネ体質」の中学生。ホストっぽいあやしげな店主は、それでも客の問題を解決しているみたいだけど……。日常の謎もの。陰陽師っぽくない、明るい、ちょっとだらけたような話なので、気楽に読めます。なかなか面白かった。シリーズ化してほしいな。大人も面白いと思います。
  • 借金取りの王子」リストラ専門の会社に勤めている男性が主人公で、色々なリストラ対象の人がそれぞれの話を語る話、なのですが、今回は面白くなった。「君たちに明日はない (新潮文庫)」では面白かった、仕事について考えを巡らせているところが、「やめてもいいじゃん」の一言で終わっているような気がする。まあ、過度な性描写もなくなったのでそれはいいんだけどねー。薄い。
  • オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け (角川ビーンズ文庫)」田舎の屋敷にひきとられることになったミリアン。「普通」の子として生きることは、彼女に可能なのか?それが、彼女の望むことなのか?カナギが得体の知れない連中にさらわれたことを知ったミリアンは……。うう、このあらすじ、つまり、ミリアン→王子様、カナギ→囚われのお姫様?(笑)。えー、表紙イラストの典雅さが全く感じられない、ごてごてさのないわりとストレートな話なので、そのへんに脅えている人も読むがよいです。カナギの阿呆さかげんがとても素晴らしい(笑)。

「お前、その、『お前を作った』奴のこと、殴った方がいい」
カナギ「オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け (角川ビーンズ文庫)」(栗原ちひろ角川ビーンズ文庫)p157より

……三橋 毎日……闘ってるのか
花井「おおきく振りかぶって(10) (アフタヌーンKC)」(ひぐちアサ講談社コミックスアフタヌーン)より

  • みえない未来相談室。―すきなコトを仕事にする方法 (14歳の世渡り術)」オトナってこんなもんだよ、仕事ってこんなもんだよ、ということを書いた本。自分が悩んでいるわけではないが、どういうふうに伝えようとしているのかに興味があって読んでみました。なるほどねー。作者たちは、なんとなくやってきたらこんな感じになっちゃった、というふうに書いてます。同時に、自分たちが中学生のときはどういうように感じていたかを書いているので、そこが面白かった。今、自分が誰かにそういうことを伝える機会ってあんまりないと思うけど、どうかなー。親として考えるのとは違う視点なのがポイントね。