なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 歓楽英雄〈上〉文無し野郎の掟 (歴史群像新書)」なんとなく寄り集まって同居している四人の男たち。食うのに困ったら、質に出したり「狩り」にでかけたりしてなんとかやっているが、ある女と街で出会ってからトラブルにまきこまれがち。古龍の他の作品を読んでみたい!と言ったら、id:teatreeさんにおすすめされた作品。イラストにめげないで、と言われていたので、どんなんや〜と思っていたら、こんなのか……(笑)。図書館でちょっと受けてしまった。顔が宝塚というか、舞台っぽいメイクで、頭は古代の神話ぽくうにうにしてて、アメリカンコミックみたいな筋肉があったり……伝わらない気がしてきた(笑)。まあ、イラストは見なかったことで。主役の郭大路は、(あまりにひどいことでなければ)あまり何事も気にしない性格で、いろいろと器用にできるんだけど、金をありがたがらないので身につかなくてなくしちゃった。でもまあ友達がいるんならいいか!みたいな豪放磊落な男。王動は暇さえあれば寝ている面倒くさがり屋だけど、友達のためなら起きることも厭わない。そしてたぶん一番強いんじゃないかとおもわせてくれる男です。弟分の燕七は郭大路といつもやりあってるけど実は一番仲が良く、林太平は育ちがよさそうでどこか影がある美少年、というところかな。「義兄弟」というほど篤くはないけど、頼れる仲間がいる感じ、そして「マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図 (GAMECITY文庫)」の小魚児のように敵対してくるやつらをからかうようなところが楽しく読めます。まだ上巻なので、いつ「彼」の秘密がばれるかとか、楽しみです。

 ……ところで、これ、武侠なのかな?あまり戦ってないんだけど……金庸はきっとまともな武侠なんだろうなあ……。まあ、たぶん私は普通の武侠小説よりも古龍の方が面白いと感じると予想できるので、いいんですけど。うーん、戦ってない、というよりは、武術に重きをおいてない、というのが正しいかな。いまのとこ、誰もそんなもん極めようとしてないよね(笑)。

  • キミは珍獣(ゲダモノ)と暮らせるか? (文春文庫PLUS)」ペット用の珍獣を売るショップの経営者が語る、珍獣と暮らすことについて、の本。むやみに口語体な語りとたまに説教っぽいところを除けば、面白い読み物として読めた。やっぱり面白いのは各動物の生態。人間社会では、やはり珍獣は珍獣だから何かしらの理由で飼いにくいわけで、その理由はそれぞれこれだ、これだと書かれている。基本的には、「飼う」というよりは「お世話して一緒のスペースで過ごす」というスタンスのようだ。作者は今は何も飼っていないらしいあとがきがちょっと残念だった。