読了本
- 「フォークの先、希望の後 THANATOS (講談社ノベルス)」父親が交通事故で入院し、苦学生の彼方はお金のため、タナトスというあだなの少年のペットの世話をするバイトを始める。いわく、タナトスの周囲の人物は死んだり、殺されたり、殺したり、奇怪な事件に出会うという。そして、彼女の周囲には怪しげな出来事が頻発。面白かった!いや、正直、このシリーズ(三冊目)でこんな台詞を言うことになろうとは。すごく面白かった。今まで読んでだめだった人も読んでみるといいと思う。基本路線は変わっていないんだけど、主人公がちょっとデカイ女子大生なのがすごくいい効果を出していると思う。あの怪しい双子とボデイーガード主役、無理!(笑)やっぱりどこか、彼らは自己陶酔が入ってくるので、そこが私は鼻につくんだろうなあと思います。女子大生はやっぱりどこか現実的なところがよかった。「普通」もわかっている人なので、感覚がすごく落ち着いたところから見ることができるし、その上でフリークスの一人に変貌していく彼方を見届けられる。こんないいことってない!(いいのか?)ちょっとダークというより、自虐的で、少しすさんでいて、でも楽しく笑うことを忘れられない、今を生きているんだけど、楽しいだけなわけがない、そんな話です。三冊目だけど、この巻から読むのがおすすめ。前の二冊は、あまりに魚のうんちくが多いのと、視点がなー。この巻も魚は主題だけど、それがきちんと話に活かされているのでよし。ミステリというよりは、青春ものなのかも。ブラックな話なので、そういうのが苦手な方にはおすすめしません。西澤保彦さんが好きな人なら面白いかなー。
「やべーハンパねーオレ今ネタじゃなくてマジで撃たれてっしー/(^0^)\ どんだけー」
メール文「フォークの先、希望の後 THANATOS (講談社ノベルス)」(汀こるもの・講談社ノベルス)p43より
- 「ちはやふる (3) (Be・Loveコミックス)」高校生が百人一首をする話。
- 「鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)」お、弟の出番がすくな……。どこにいくのかさっぱりわかりません。アニメはどこから始めるんだろ。映画の続きとか言うなよ〜。
「「死ぬな」! 以上だ!」
マスタング大佐「鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)」(荒川弘・スクウェア・エニックスガンガンコミックス)p145より
- 「“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)」“文学少女”シリーズの短編集。10編のショート、短編を収録。書き下ろしは短編三本ショート一本なので、半分ぐらい書き下ろしという感じ。美羽と芥川くんの話と、遠子先輩が北海道の寮で過ごす話がよかった。
人魚の姫は、成長した王子と一緒に海の王国を出て、太陽が輝く陸の国へ向かうのだ。
そこで傷ついたり、悩んだり、嬉しかったり、幸せだったりしながら、きっと、図太く生きてゆく。
「“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)」(野村美月・エンターブレインファミ通文庫)p223「無口な王子と歩き下手の人魚」より
- 「聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (MF文庫J)」自衛騎士団に所属するセシリーは、新しい剣を求めて鍛冶の元に行くが、なかなかつくってもらえない。彼の正体は……。いまいち自分の好みではなかった。
- 「イムリ 5 (BEAM COMIX)」うわ〜しょっぱなきたな〜。