読了本
- 「ガーディアン・プリンセス (コバルト文庫)」19世紀初頭のロンドン。侯爵令嬢でありながら、裏では怪盗ガーディアン・プリンセスとして活躍中のヴィヴィアンは、いきなり怪盗バロンに唇を奪われて、次第に心も奪われていってしまう。時を同じくして、彼女に近づいてきた成り上がりもののジェラルド・ムーアは顔はいいけれど腹の立つことばかりしてくる。父侯爵が行方不明の現在、ヴィヴィアンの心は誰のもの?面白かった!お互いがお互いに秘密を持っていて、それを隠しつつ、惹かれていく関係って見ていて快感だし、脇を固めるキャラクターもよい。自分は主役よりも脇の方が好きになる確率高いよな……。バロンとヴィヴィアンなんて、ほぼキスしかしてない(笑)んたけど、どきどき感とか目線とかから伝わる感じがよかった。ぐっじょぶです。この作者さんは、コバルトで BL?な感じのを書かれているのでノーチェックでした。次の巻は買おうかなー。
「ええ。女ですわ。闘うことができる女です。」
ヴィヴィアン「ガーディアン・プリンセス (コバルト文庫)」(花衣沙久羅・集英社コバルト文庫)p182より
- 「黄金の魔女が棲む森 (トクマ・ノベルズ)」ローマ帝国が世界を制覇した時代。森に棲む赤毛の魔女、シフは元々一国の巫女姫だったが、妹に刃を向けた罪から追放されていた。シフは追放された十三の時から年をとらないまま、十八年の時を過ごしていた。そこへローマ帝国からやってきた使者は、彼女を首都へ連れて行こうとする。彼女の妹が連行しろといったらしいのだが……。うーん、いまいちシフに魅力がないなあ。魔女っぽいことって治療ぐらいしかしないし。もう一冊くらい読んでみて、続きを読むか考えます。
- 「ただいま魔法旅行中。―なんでも魔女商会〈2〉 (おはなしガーデン)」「いちばん星のドレス―なんでも魔女商会〈3〉 (おはなしガーデン)」「ドラゴンの正しいしつけ方―なんでも魔女商会〈4〉 (おはなしガーデン)」普通の女の子ナナと、ともだちの魔女のシルクとめしつかいのコットン、二人が営んでいる「なんでも魔女商会お洋服リフォーム支店」のおはなし。お洋服を一から作るのではなく、あくまでリフォーム、しかもそれ自体には魔法を使わない、というところが面白いシリーズの2巻〜4巻。じわっといい話だったりするのもよいです。
「みんなそれぞれちがうけれど、だれもがすてき。みんなそのままでも、おそろいにはなれるのよ。だって、四ひきはともだちですもの」
「ただいま魔法旅行中。―なんでも魔女商会〈2〉 (おはなしガーデン)」(あんびるやすこ・岩崎書店)p95より
どこかに自分をわすれずにいてくれるともだちがいるということ、そして、そのともだちは、いつでも自分と会うのをよろこんでくれると信じていられるのは、すばらしいことです。
「ドラゴンの正しいしつけ方―なんでも魔女商会〈4〉 (おはなしガーデン)」(あんびるやすこ・岩崎書店)p116より