読了本
- 「イデアマスター―GLASS HEART (バーズノベルス)」グラスハートシリーズを短編以外は再読完了したので、いよいよ最終巻に突入。衝撃的な告白の後、朱音は先生に怒りっぱなしだった。少しずつ、彼らの関係がどこかに向かっているのではないかとわかってきたとき、決定的なモノが送りつけられる。そして、彼らが選ぶ道は……。いきなり最終巻かよ!どうするんだよ!と思ったら、意外ととてもよいラストになっていてびっくりした。最初の巻と同じくらい好きだー。こう描かれると、こういうラストしかありえない、と思わさせられます。ただ、あの人の一人称はちょっとどうかなと思った。あれと、「ラッシュ」は私にはない方がよかったなあ……まあ、あっちの方が好きな人はいそうだけど……。今回は、とても坂本くんががんばっていて、いいこいいこ、とかいぐりしてやりたかった。「とらドラ!」の十巻がどうだったのか知らないけれど、竜児にもこのくらいがんばってほしいものだ。彼が一番まともに成長したんじゃないっすか。朱音ちゃんは、結局最初のレベルが高いから、伸び率としては坂本くんが上。先生はまあおいといて(笑)。少女向け音楽青春小説として、音楽が聞こえるよい小説でした。個人的には、最初の巻と最後の巻がとびぬけて好き。けっこう主人公が漢らしくよく泣くので、そういうのがだめな人とか、文章が駄目な人はいるかもしれないけど、好きな人はとても好きになれるでしょう。特にリアルで若い人は影響受けまくりそう。青臭いところがたくさんあるけれど、笑えるところも、イイところもたくさんある物語です。
イラストを新しく担当はじめた藤田貴美さんは好きだけど、朱音ちゃんはちょっとちがうかなー。あまりに細すぎて。朱音ちゃんは、もっと肉感的なイメージ。肉体がないと、「あの」ドラムはたたけませんよ。一番「生きてる」人っぽいし。先生は「EXIT」のタクヤっぽいし……うーむ。あと、今回は、坂本くんが非常にがんばっていたので、彼のイラストがほしかった!残念!
先生がどこにいても、あたしは、きっと平気で、あたしの音を鳴らしながら、待つ。
あたしの心臓を鳴らして待つ。
西条朱音「イデアマスター―GLASS HEART (バーズノベルス)」(若木未生・幻冬舎コミックスバーズノベルスグラスハート)p246より
- 「やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)」自称ドルイドの女の子が転校してきた!しょっぱなからやたら動物つれてきて、おかしな魔法も使うみたい?想像していたよりも萌え萌えで、ちょっとひいてしまった。うーん、こういうノリはちょっとついていけないかなー。予想外の部分もないし。絶叫さんの絵柄はかわいくてぐー。