なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫)」廃部ぎりぎりなマイナーなクラブばかりが集まったさびれた洋館。そこに集まる部員たちは、当然変人ばかり。解説の人は「桜蘭ホスト部」を想起する、ということでしたが、私は「月は東に日は西に」(わかつきめぐみ)かなー。「光画部」はちょっとセンシティブじゃないから(笑)。ちょっと傷を持った少年少女が、楽しくやる場所としてある「マイナークラブハウス」でのできごとです。ラストの母の話はなんだったんだろう……落ちがないし。続くってこと?にしても、これで続くだと、印象が……。青春というよりは、YAものとしてよい作品になりそう。たこ焼きが食べたくなって、昨日の夜ごはんに食べてしまいました。

 ピュアフル文庫って、ほんとに文庫のサイズなんだって初めて知りました。児童向け文庫って新書サイズが多いから……。挿絵もあるといいのに。
 追記。この台詞のところで思ったことですが、こういうケースの場合は、私は行くことによって、「こどもが救われる」(今は嫌でも、後でそういう気持ちになる)こともあると思うので、一概には言えないんじゃないかと思います。親がどう思うかではなく、親を見捨てることによって得るものもあるかもしれないけど、親を許してやることによって楽になるこどももいるんじゃないかと。どういう結果になるかは、ケースによると思いますが、虐待を受けていても、どうしても親を好きな気持ちが捨てられないこどもも多くいると読みました。そういう場合、見捨てる方が先々辛いケースもあるかもしれない、というように私は想像します。

「誰でも死ぬわ。それだけで全てが許されるほど、生きてる間に為した行為は軽くない。この世界は、あの人たちのゴミ捨て場じゃないのよ。」
マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉 (ピュアフル文庫)」(木地雅映子・ジャイブ ピュアフル文庫)p237より