なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)」朔太郎はなぜかきづくと、魔法学校に「女の子として」入学していた。驚きながらももう後戻りはできない。女の子として「もてる」修行をしながら、朔太郎は学園になじんでいく。そこで出会った現象は……。時間モノへのリスペクトを含んだ作品。壁井さんがこんなコメディ書くとは意外でした。なかなか面白かったけど、もうひとつポイントがあるともっと面白くなるのではないかと思う。惜しい。後半と前半がまるで違う話のようなのがちょっともったいない。リスペクトはほんと萌え萌えでした。

『猫のピートを知ってるかい?』
クロノ×セクス×コンプレックス 1 (電撃文庫 か 10-17)」(壁井ユカコ電撃文庫)p145より

  • 15×24 link four Riders of the Mark City (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-4)」自殺宣言をしてしまった徳永を追っていたはずの彼らは、正体不明の人物に狙われはじめ、今回に至っては混乱に次ぐ混乱。どうなることやら……。準くんの出番が少ないねー。その分、歩乃果ちゃんの活躍が目を引きます。ファブリのおじさまとのやりとりときたら……キェー!(笑)かと思ったら陶子さんがダーク展開。おいおい、全て妄想ですか?こわすぎ……。いじめあたりの話は、最近の学生は大変だなあと思います。実際にそこで生きている人たちはどう受け取るんだろう。西さんと笹浦っちはすっかりらぶらぶフラグたてまくってますが……どうするんだろ。西さんふられちゃうのか……。

 ファブリのおじさま沈黙。わたしドキドキ。だって、本物の殺人鬼さんとお話しできるなんて生まれて初めてなんだもの。
15×24 link four Riders of the Mark City (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-4)」(新城カズマ集英社スーパーダッシュ文庫)p267より

  • ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫)」喫茶店であたりくじをひいて招待されたのは、会員制の三号館。そこで彼女が見たものは、動くぬいぐるみ?ぶたぶたとお菓子はとてもよく合いますね。素晴らしいとりあわせ。アップルパイがうまそう……。ただの「癒される話」ではなく、ものごとの辛い部分も含めてちゃんと語られているのがこのシリーズのよいところ。特に話は続いていないのでどこからでもOK。今まで読んだ「ぶたぶた」では、この巻が一番よかったです。徳間デュアル文庫よりは、光文社文庫のシリーズの方が私は好きです。ぶたぶたはあくまで脇役というところがよい。

 彼を見ていると、なぜか小さい頃、沼の浅瀬のほとりに座り込んで、泥の中から顔を出すドジョウを飽きもせずに見つめていたことを思い出す。自分とは違う世界を生きているはずのものが、自分のそばに動いていること――それが不思議でたまらなかった子供の頃に戻ってしまうようだった。
ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫)」(矢崎在美・光文社文庫)p150より