読了本

• 「封印の女王 永遠の翼は約束の空へ (角川ビーンズ文庫)」女王としての務めに精を出していたリーゼロッテは、ようやく結婚も考えられるようになってきたとき、王国に危機がふりかかる。シリーズ最終巻。急展開だなあ。ラスボスは結局、キーファスだったような気がする（笑）。あんたが最強だよ……。ヒーローの影も彼の元では形なしやー。

• 「神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト (GA文庫)」幼いころの記憶がないスノウは、メイドとしてお嬢様に仕えるだけの日々を送っていた。そんなスノウの前に現れた「精霊」は、彼女を選ぶという。音楽により精霊とともに生きるポリフォニカの世界の元、ここに一つの物語が描かれる。高殿円さんが書くなら読んでみようかという感じで手をつけました。このキャラクターはつくりこみすぎじゃ。要素多すぎるよ（笑）。それに対して、精霊くんはちょっと地味？いや、美形なんだろうけどさ……。スノウは可愛いけど、他のキャラクターがキャラクターすぎてちょっとはいりこなかった。まあ、そういう小説なんだろうけど。

• 「トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)」施設育ちの高校生が大伯父にひきとられることになったはずが、思いもかけないなりゆきから博物館の所有者となってしまう。どこか不思議な学芸員たちは、実は隠れた「任務」を帯びていた。この前半あらすじから、後半の展開を予想出来た人なんているわけない、というぐらいものすごく違う話になっている。主人公の勇介がかなり表面はクールにならざるを得ない環境で育ってきて、それゆえに譲れないものができる。その理由がよく伝わってくる。あと、ラストの老婆はぐっときました。怒涛の展開時間ものです。これはシリーズものになるのかしら。