読了本
- 「ピクテ・シェンカの不思議な森 王都の夜と婚約者 (ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ) (コバルト文庫)」不思議なものたちが住んでいる森の領主となった女の子の話。きっちり振ったはずの元婚約者につきまとわれはじめたムイ。彼女と結婚するのは誰なのか?……いや、まだ結婚なんて話にはならないけどね?綺羅綺羅しいキャラクターたちの共演ですなあ。なかなかおもしろかったです。
- 「山人奇談録」ちょっと不思議な出来事がまとわりつく祖父と孫娘の話。「蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)」と「もっけ(勿怪) 1 アフタヌーンKC」の間のような話でなかなかおもしろかった。現代っ子だけど、雰囲気を損なわないぐらいの感覚が上手いなあと思いました。怪談というよりは奇談というタイトルがふさわしい。私には幻想的すぎなくてよかったです。
「ヨリエさん。山ってさ、暗くて、さびしくて、怖いよね」
「はい。……本当に」
「それなのに、きれいで、ドキドキして、妖しくて……不思議なところ」
「山人奇談録」(六条仁真・国土社)p123より