読了本
- 「天地明察」囲碁の名家に生まれ、跡取りとしてお城勤めをしている安井算哲は、春海と名乗り、囲碁ではなく算術や天文などをたしなんだ。春海は生涯を懸けて成し遂げるものに出会う。ヘタレくんがいろんな人と出会い、自分を認めてくれた人たちとともに大事業を成し遂げていく話。プロジェクトXだよなぁ、まさしく。ラストはちょっとダイジェストっぽかったけど、えんさんとのエピソードとか、全国巡りのときのじじい連中の驚嘆ぶりとか好きだなあ。本屋大賞とったらしいけど、そこまで面白いかなあ、というのが実感。面白いのは面白いけど、普通の歴史小説とどのくらい違うのかというところがあまりわからなかった。冲方さんなら、「マルドゥック」の方が私はもっと好きだ。まあ、こっちの方が一般向けってことかしら。