読了本
- 「蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)」不可能犯罪事件が多発する蝦蟇倉市を舞台としたアンソロジー。米澤穂信さんの作品は、外国人が出てきたところからあれ?と思っていましたが、やはりあれでしたか……しみじみっす。これが一番面白かったです。ちょっと、「不可能犯罪事件」にテーマ置いている作品が多すぎたかなあ。もうちょっと違うタイプのものも読みたかった。
- 「三千世界の鴉を殺し (15) (新書館ウィングス文庫)」宇宙軍を舞台とした大人のコメディ。下品で内下ネタがそこかしこにある中で、今回は大人の夫婦が復縁するまでが描かれました。う〜よかった〜。こういうネタができるのは大人ならでは。下のようなことを、誰もが考えているがゆえのこの世界なのかもしれない、と思いました。
時々、まわりがみんな楽に生きて幸せそうに見える時がある。自分ばかりが損をして苦しい思いをしている気がする時がある。
どうでもよくなって、全部投げ出してしまいたい虚しい気分に襲われた自分を、今までちゃんと見ていた誰かがそっとそばにきて、いたわりの言葉をかけてくれたら、どんなに癒されることだろう。
短い一言でいい。愛する人からその言葉がもらえたら、また長い道を一人で頑張って歩いて行ける。
「三千世界の鴉を殺し (15) (新書館ウィングス文庫)」(津守時生・新書館ウィングス文庫)p170より
- 「シロクまつりへようこそ!―ぼく、探偵じゃありませんシリーズ (エンタティーン倶楽部)」小学生の日常の謎シリーズ。ほんとに日常に近いところから攻めてくるなぁ。すてきっす。聞き間違いとか、どこまで日常的やねん!(笑)これはいいシリーズ。今後も楽しみです。
- 「球体の蛇」隣家の乙太郎さんとナオの家に厄介になっている高三の友彦。元は四人だった乙太郎さんの家族を壊したのは誰……?ややダークでした。んー、これはいまいち好きではないな。