読了本
- 「死神姫の再婚 -定められし運命の貴方- (ビーズログ文庫)」よよよよ容赦ねえ……!(ガクブル)今までのラブコメっぷりが嘘のような急転直下な展開。今までもけっこー意外とシビアな展開が多かったこのシリーズだけど、今回はマジで容赦ねえ展開でした。ここまでなるとはなあ……まあ、ふりきれたみたいなアリシアが、自身のちからでどこまでできるか、注目です。面白くなってきた。
- 「クロノスの飛翔」かつて各新聞社では、伝書鳩で遠隔地の通信を行っていた。そんな伝書鳩がなくなろうとしていた時代。危機に陥った新聞記者が放した鳩が、思わぬところへたどりついた。「天使の歩廊」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作者の新作。地味な名前なので、見過ごしてしまいそうです……。前作「ロスト・トレイン」は私はかなり好きでが、今作はいまいちでした。鳩は可愛かったんだけどねえ……。東日本大震災が、作中で(被災地からではないけど)触れられていたのにびっくり。まあ、んな意識の転換を迫られる大きな出来事だったから、必要なのかなあ……でも、このぐらいの重さの扱いであれば、今の時期はだすべきじゃないかもと思ったのは事実です。そう思ったのは確かだけれど、まだ時期がきていないというか。
- 「人生の一椀 小料理のどか屋 人情帖 (二見時代小説文庫)」小料理屋ののどか屋のおいしい料理と人情話。私の好みよりは人情より……というか、こんなに人助けして、この店大丈夫なの?とちょっと思いました。料理屋やっていく上での大変さが特にないので、なんか起伏がないというか……苦さがないともっとおいしくならないというか。そのへんが「八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)」を私が気に入った理由だと思います。