なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • ログ・ホライズン (2) キャメロットの騎士たちMMORPGに酷似した異世界にとじこめられた者たち。「アキバ」の街の雰囲気にいらいらとしていた「腹ぐろ眼鏡」シロエがとった選択とは……。この物語が、ネット上で人気なのもうなずける巻でした。帯には、「双子を救うため!」とありますが、むしろそれはおまけ。彼らの「やりたいこと」とは、「かつて好きだった・今も好きな場所」を取戻し、「ここで生きていく」こと。そのためにできることは、という内容ですね。うむうむ。かつて自分が「好きな場所」を共有して、同じ時間を過ごした人々は、何かあったからといって、そこまで全員が「違う方向」に走るかというと、そうじゃないだろ、というところが快感でした。ネタは事前にちゃんとネタふりしてあったのでややわかっていたのですが、そこまでふりきれるまでの変遷の方が、むしろ心揺さぶられました。こーゆー話好きだなあ>自分。そしておっさんキャラにひかれすぎ(笑)。今回は、パーティメンバーというよりは、他のキャラクターの(各ギルドリーダーの)顔見せ的な意味もあり、勢ぞろいしたところは壮観でした。にまにま。みんな現実世界では何してるんだか……。双子は想像していたよりもけなげで、これはまあほだされるよ。うむ。もっと各所でラブコメってもいいような気もしますが、それはこの後でしょうか。続きが楽しみです。ちなみにキャラ的にはヘンリエッタさんがお気に入り。あ、あの「借金」は返した方がいいのでは。だってその後公開しちゃったら意味なくないっすか。その「秘密」は高くつくのはわかるけど、彼らが払う義務はないんだし……その方が経済は回るけど……。ちょっとあれだけ「正しくない」気がしてひっかかりました。

「一番すごいことをするにゃ」
にゃん太「ログ・ホライズン (2) キャメロットの騎士たち」(橙乃ままれエンターブレイン)p107より

  • 無貌伝 ~綺譚会の惨劇~ (講談社ノベルス)」あらゆるものの「二つの要素」をかけあわせて生まれる「ヒトデナシ」が跋扈する昭和初期っぽい世界。「ヒトデナシ」専門探偵の秋津の助手である古村望は、元警官が主催する「綺譚会」に誘われた。それは、「ヒトデナシ」についての綺譚を語る会なのかと思っていたら……。望くんが、秋津の過去を知らないがゆえに、こういう展開もアリだなーと思いました。このシリーズは、なかなか他の作品にない方向から手玉だしてくる感じが好きです。もっと読む人増えないかなあ……いろいろとおいしいと思うんだけど。いろんな「要素」の思ってもみない組み合わせとかもすごく面白い。私はホテルの話が一番好きです。今回は、望くんうかつすぎだけど、それでこそ望くんだよ!そして秋津、ラストで無茶振り!