読了本
- 「ログ・ホライズン (3)ゲームの終わり(上)」MMORPGに酷似した異世界にとじこめられた者たち。ようやく落ち着いてきたが、新人合宿+シロエは「宮廷」へ出仕!?新人合宿編では、MMORPGならではの点について語られます。好きな人はそこが好きなんだろうなあと思いますが、私はやらないだろうなあ……と思います。えへ。*1燃えるシチュではあるけどね。あ、「迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)」をすこし思いだしました。あっちの方はガンガン人死ぬけど。そして、シロエサイドの宮廷出仕編はなかなかに燃えた。特に「魔法学者」登場のところは……!いろいろ気になったのですが、まず、シロエはなんで彼の言うことを「本当のこと」だと信用するのか。*2次に、「分裂症」っていう言葉は、この世界にないのではないか?*3あと、この世界の「学問」ってどこまで進んでいるの?それを証明する手だてとかあってちゃんと研究しているのか?「脳にあります!」とか言ってるけど、じゃあ脳に損傷受けた人をちゃんと研究して言っているのか?*4いくら賢者といっても、一人でそんな研究できないと思うんだが……。理論としてはすごく面白いけど、仮説でしかないんじゃないかなあという想像。「大地人」という概念が、すごくこの仮説を面白くしているけれど、彼らがどこまで能力を持っているのか、いつ自我を持ったのか。ゲーム世界ではそれはどのように扱われていたのか。ああ、そうか、「逆」なら理論的には成り立つかも……ふふ……。とかいろいろ考えられて面白かった。もうすぐ出る下巻が楽しみです。
ミノリたちは、今はじめて「5人の冒険者」から「仲間たち(パーティー)」になったのだ。
「ログ・ホライズン (3)ゲームの終わり(上)」(橙乃ままれ・エンターブレイン)p286より