なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 柿のへた 御薬園同心 水上草介」ひょろっとした「植物系」な同心の水上草介は、「水草」様と御薬園の皆に呼ばれている。江戸の薬草もの日常の謎系ミステリ。面白かったー。いかにもっな感じのツボついてくれる。しかも、ツンデレ男装少女あり。いや、これは「ツンデレ」って言葉知ってていれてるよねっ?というくらいいかにもなツンツンっぷりでした。そして、水草様ののほほんぶりもたいしたものです。大物ですな。話のネタも日常の謎あり、ミステリっぽい話あり、人情ありでいい線ついてる。ぜひシリーズものにしてほしい。

「日なたで美しく咲く花にも、日陰でひっそり咲く花にも、それぞれの役割と、生きる意味がきちんとあるのです。日なたばかりではまぶしすぎます。日陰ばかりでは暗すぎます。両方あるからどちらも引き立つ、そうは思いませんか」
草介「柿のへた 御薬園同心 水上草介」(梶よう子・集英社)p174より

  • 漢方医・有安 ちぎれ雲 (朝日文庫)漢方医の有安先生はある事情から血のつながらない娘を育てているが、同じように養子の娘を育てようとしている元侍を弟子にした。今回は、お雪が料亭の手伝いをするようになった話が印象的だった。有安は長年、こういう方針でやっているんだなあ……。しかし、私の目には、お雪ちゃんの本命は有安先生にしか見えないのだが……まじで?(^^;)次でもちっと進むかしら。