読了本

• 「魔法の代償 下 (最後の魔法使者３) (創元推理文庫)」やっと幸せな日々が送れる……なんてことは＜魔法使者＞ヴァニエルにはありえない。すでに前の物語では語られていた、「悲劇」が彼を襲います。今、帯裏にロビン・ボブの宣伝してて吹いてしまった。ロビン・ボブも、かーなーりひどい展開なんだけど、それはそれでなんでかすごい面白いのです。なんだろうなあ……悲劇悲劇によいしれるのではない、こころが面白いのかしら。ヴァニエルの恋人もだけど、それよりも＜共に歩むもの＞のファンデスのヴァニエルラブっぷりがたまらんかった。きゃーきゃー言っちゃうわ。こりゃ。今回も面白かった！前の時代でもいいね〜。＜使者＞がけして聖人ではないところが、このシリーズでいいところかも。ヴァニエルはなかなか親とも和解できないし、ひねひねしてるし、曲がっているけど愛国心はその分多く持っているんだよね。

「きみのために死ねるぐらい愛してるってことは、きみのために生きるぐらい愛してるってことだ」
「魔法の代償 下 (最後の魔法使者３) (創元推理文庫)」（マーセデス・ラッキー・細美遥子訳・創元推理文庫）p300より