読了本

• 「華国神記 - 虚空からの声 (C・NOVELSファンタジア)」己の真名を奪った犯人の弟である、仲望のもとに居候をしていた春蘭だが、最近は居づらくてバイト先の妓楼にいりびたっていた。しかし、貧民街から病がはやり始めて……。けっこう話が進むの遅いのですが、なかなか好きなシリーズ。春蘭がちっこいのがいいのかな。今回は仲望くんの出番は少な目。どっちかというと、妓楼のほうの話がメインだった。けっこうえぐい展開になりそうだ。

• 「クローバー・レイン (一般書)」優秀な編集者の工藤彰彦は、つきあいの薄かった担当作家の家で、未出版の感動作に出会う。ぜひともこれを出版してくれと作家に言うと、きみのところで無理だろうと言われる。そして、その通り会社に戻ると編集長に反対され……。「挫折を知らない」編集者が、素晴らしい作品と出会い、それを出版するまで。周囲の人が協力的ではないところをどうやって説得するのが見もの……？と思ったら、意外とそのへんはすんなりいって、気が抜けてしまった。でも他社の編集者とか、こにくらしい人たちが出てくるのが楽しかった。ラストはまあごほうびだよね。お約束だけど好きです。

　きっと、あの「でも」が自分にとっての小説なのだ。いいことばかりではなく、悪いことばかりでもない。
「クローバー・レイン (一般書)」（大崎梢・ポプラ社）p84より

• 「美姫の夢 妻は、くノ一 7 (角川文庫)」「胸の振子 妻は、くノ一　８ (角川文庫)」うーん……続き読むか悩みます。