なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 公儀鬼役御膳帳 外待雨 (徳間文庫)」食に関する公儀隠密の家柄である主人公は、庶子である生まれから肩身の狭い思いをして育ったが、いまさら父親から跡継ぎのような扱いをされたり、町民として暮らせと言われたり、混乱する、というシリーズの最終巻。いろいろな身分や顔や名前を使い分けたりしつつ、かつ隠密の話やら町民としての仕事やらが回ったり、さらにお家騒動があったりと、読んでいるこちらもどれがどれやらな気分になりつつもどれも面白くて引き込まれたまま終わりました。このシリーズいいですねえ。おすすめです。隠密話ですが、町民の話も入っているのと、跡継ぎでもない生き方も探ったりして、そこまでお勤めお勤め!って感じでもなく、かっこいい登場人物も、にやりとさせてくれるキャラもいたりして、主人公はちょっとスーパーだけど、でもひねくれているのでそこがまたよし。
  • 三匹のおっさん ふたたび」おっさん三匹が「まちの正義」のために自分たちで夜回りをはじめた。前巻のほうが面白かったけど、なかなか面白かった。お嬢様にはお嬢様にふさわしい職場があるだろうなあ。
  • 青い鳥文庫ができるまで」まさに「青い鳥文庫ができるまで」を書いた物語。ノンフィクションライターの方が書いたものですが、キャラクターがいろいろと各自の立場で述べる感じで、文庫が出版されるまでがよくわかるかたちで描かれていました。しかも、「青い鳥文庫」(児童向け)特有のきまりごととかが書かれているのが面白かった。幼い頃からお世話になってますから>青い鳥文庫さん。特に大変だな〜と思ったのは、校閲の仕事。いちいち締切が強調されるのは、とてもお仕事っぽいですね。現実もそうですよ〜。