なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)」本なんて時代遅れになった時代、それでも「図書館」があって、そこの司書であるワルツさんのお話。本を愛する人への、本がなくなる恐怖を持っている人への愛ある物語。MediaMerkerの検索結果が二種類でてくるのはなんだろう……と思っていたら、Kindle版も検索結果にでていたのか、と初めて昨日気づきました。電子書籍はここまできてたのかーこえー!ええ、私も書痴と言われたい一人です。本の重みを手に持って、ページを自分の速度でめくって、前に戻って、時にはここまで読んだなと満足して、ぱらぱらっとめくってなんとなく理解する。そんな本を読む時間を楽しむことを何より愛しているので、本が作られなくなってしまうことが本当に怖い。この恐怖感は「まだ」本を愛していない人にはわからないことでしょうが、この物語には、「まだ愛していなかった人」も出てくるので、そんな人々を拒絶しているわけではありません。本といっても小説だけでもない。だから本を私が生きている間だけでももたせてくれ〜(笑)。と、本編の話を全くしていませんが、ワルツさんのやわらかい雰囲気がどことなく「ARIA」を思い出させてくれました。本というメディアを愛する方におすすめです。

「嬉しい日の読書は楽しいし、悲しい日の読書も、格別だから、大丈夫」
ワルツさん「サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)」(紅玉いづき星海社FICTIONS)p62より