2013-02-03 読了本 読書 「野いばら」不安な情勢極まる幕末の日本で、英国情報部の軍人であるエヴァンスが日本語の教師として雇ったのは……。幕末日本を外国人の視点から、しかも園芸も関係していて、面白かった。 「だが、こうも思った。進歩を知らず、何の変化もなく一日一日をすごし、ある日静かな死が訪れるのをただ待つだけの世界に留まり続ける。それがはたして桃源郷に暮らすということなのだろうか、と」 「野いばら」(梶村啓二・日本経済新聞出版社)p133より