読了本
- 「しずかな日々 (講談社青い鳥文庫)」母子家庭で友だちもいない生活を淡々と日常をこなしていた少年に、変化が訪れた小5の夏。この夏がなければ、おじいさんがいなければ、友達ができなければ、彼はどうなっていたのだろう。以前読んだものの青い鳥文庫版。といっても、あまり「やさしく」はなってない印象だった。そこがいいのです。またよしさんのさみしげな表情のイラストもよかった。北上次郎さんのまったく子供向けではない解説がまたよかった(笑)。ラストの大人になった彼が、「結婚していかにもしあわせ」な感じではなく、かつての友達と会わなくなったけれど、というところが好きだ。
人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく。
「しずかな日々 (講談社青い鳥文庫)」(椰月 美智子・講談社青い鳥文庫)p266より