なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • この恋と、その未来。 -一年目 夏秋- (ファミ通文庫)」同室の未来への想いを隠しつつ、「親友」として夏休みと二学期を過ごす四朗。しかし、それも辛くなってきて……。面白いのはわかっていたけど、やっぱり面白い。今回は父親の存在がかなり強かったなあと思います。ふだんから離れて暮らしていたみたいだけど、姉たちの支配(笑)を逃れて、恋をしてやっと父親と会話できるようになったのかなあ、という印象です。しかし、姉こわい……。そのまま姉たちおとなしく帰ったのかしら(^^;このラストは私の好み的にはいただけないけど、まあそうはなるかもなあ。次もたのしみです。

「恋をする相手ですら、所詮は自分で生み出した幻なの。だけど幻だから、何をしても後悔するし、何もしなくても後悔するよ」
この恋と、その未来。 -一年目 夏秋- (ファミ通文庫)」(森橋ビンゴエンターブレインファミ通文庫)p208より

  • 営繕かるかや怪異譚」科学だけでは解明できない「ちょっとこわい」できごとを、「すっかり片付ける」のではなく、「修繕」することによってあいまいにしたり、なんとかやりすごしていくことによって解決していく、「営繕屋」がでてくるシリーズ。 それぞれの話の主人公は「どこにでもいそう」な「平和」な暮らしをしていた人々。ちょっとしたきっかけで「出会って」しまって……というところから、気味が悪い出来事が始まってしまう。このぐらいのことなら、だれでも出会いそうというのがこわい。でも営繕屋さんの対応が現実的で(笑)こわすぎず、面白かったです。ラストが余韻が残るのが好きです。

「私は営繕屋ですから。完全に疵を失くすんなら、建て直すことになるわけで、それは工務店の仕事です」
「営繕かるかや怪異譚」(小野不由美角川書店)p44より

「君が望もうが、望むまいが。時は止まらないんだ」
櫻子「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 白から始まる秘密 (角川文庫)」(太田紫織・角川文庫)p93より

  • 屑の刃 重犯罪取材班・早乙女綾香 (幻冬舎文庫)」大新聞社を退職し、CS放送の「クライムチャンネル」で犯罪系ドキュメントの仕事を始めた女性記者。新しい仕事の面白さに目覚めつつ、事件に巻き込まれていく。ラストはちょっとあっけなく感じたけれど、とちゅうまではヒロインのキャラクターが楽しく読めました。見た目は小動物系なのに気の強いヒロインが好きな方におすすめです。
  • サクラ・タイムトラベル (物語の王国2)」歴史博物館から、江戸時代に迷い込んだ志保と龍之介。ふたりは役目をとげることができるのか?多少都合がいいけど、なかなか面白かった。シリーズ化してもいいんじゃないかな。