読了本

• 「ビオレタ」結婚式前に婚約者にふられ、職を失い、失意の状態で菫さんに「拾われた」妙。他人に必要とされたいと思いつつも、他人に対する不満が垂れ流しで、だらだらと生きている妙だが、菫さんたちと時を過ごしていくうちに……。なんてすんなりいかず、妙は基本不満ばかり言っていたりするんだけど、なんとか読めました。ちゃんと見て、伝えないと、なかなか伝わらないよな……。

• 「虹を待つ彼女」人工知能が常に囲碁で人間に勝利するようになったような時代。人工知能と会話できるアプリの成功に味をしめた会社は、次回作に「死んだ人間」を人工知能化すると言ってきた。犯罪者の「彼女」はカルト的な人気を得ていて……。ほんとうの「晴」はそんなんだったのか……わたしもけっこう実験したりすることがあるので、わからなくもない。主人公は最後まで好きになれなかった。

• 「いい人ランキング」クラスで始まった「いい人ランキング」で選ばれた桃。でも、それはおかしな事態を招いて……。こういう話では、珍しいのが「師匠」の存在だなあと思いました。こういう「抜け道」がないとしんどいけど、桃ちゃんの存在はまぶしい。