読了本
- 「三ノ池植物園標本室 上 眠る草原 (ちくま文庫)」「三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子 (ちくま文庫)」「恩寵」改題。思ったことを口に出せないような風里はある家に出会い、そこに住むことを決意する。三ノ池植物園標本室のほのぼのした話なのかと思ったら、思わぬ方向に話がぎゅっと転換。過去から今につながる話となりました。かなしい話もたくさんあったけれど、生きていってつなげていくことが語られていました。
「世界には、さびしいときにしかわからないうつくしさというものがあるのよね」
「三ノ池植物園標本室 上 眠る草原 (ちくま文庫)」(ほしおさなえ・筑摩書房ちくま文庫)p195より
わたしははじめて、未来というのを、自分の未来ではなく、自分が見ることができないもの、と思った。
「三ノ池植物園標本室 下 睡蓮の椅子 (ちくま文庫)」(ほしおさなえ・筑摩書房ちくま文庫)p296より