なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

こんな時は……

 こんな時は、一般庶民がなぜかミステリ的な事件に巻き込まれる「コージーミステリ」がおすすめです。現実を忘れられる日本以外の舞台のほうがよりおすすめ。

貧乏お嬢さまシリーズ(リース・ボウエン・ 田辺千幸訳・原書房コージーブックス)
貧乏お嬢さま、メイドになる (コージーブックス)
 貧乏なのに見栄をはれと強制されている王家の一員のジョージ―の奮闘が面白いシリーズ。ジョージ―がかたくるしい王族の世界のルールを「最低限」守りつつも、自分のやりたいことを精一杯やっている姿が魅力的で、痛快です。

お菓子探偵ハンナシリーズ(ジョアン・フルーク・上條ひろみ訳・ヴィレッジブックス)
チョコチップ・クッキーは見ていた (ヴィレッジブックス)
 クッキー屋を営むハンナのコージーミステリ。のんきな田舎町での殺人事件に巻き込まれるというのが、「コージー」ものの定番ですが、このシリーズはまさしくそのケースで、しかも周囲がある程度それに協力的というのがなんか楽しい。欠点がなくはない母親や妹との仲良い感じ、かわいい姪のちゃっかりした感じも好き。最初の巻より、あとのほうが面白くなってきます。

「ガイコツと探偵をする方法」「ガイコツは眠らず捜査する」(レイ・ペリー・木下淳子訳・創元推理文庫
ガイコツと探偵をする方法 (創元推理文庫)ガイコツは眠らず捜査する (創元推理文庫)
 ガイコツが家族の一員な母娘のコージーミステリ。ガイコツ含めてみんないいキャラで、気持ちよく読める。へんな彼氏とかもでてこないのがいい(笑)。おすすめです。

「ビール職人の醸造と推理」「ビール職人のレシピと推理」(エリー・アレグザンダー・越智睦訳・創元推理文庫
ビール職人の醸造と推理 (創元推理文庫)ビール職人のレシピと推理 (創元推理文庫)
 最近のヒットはこれ。ビール製造のセンスをもつ主人公が、夫の浮気で離婚寸前、でも仕事はしたい……ということで新しい仕事を始める。でも事件が起きちゃう。

警察署長ブルーノシリーズ(マーティン・ウォーカー・山田久美子 訳・創元推理文庫
緋色の十字章 (警察署長ブルーノ) (創元推理文庫)
 厳密にいうと、警察関係者とかは、コージーミステリから外れるのですが、料理とか料理とか多かったりするので、とてもコージーっぽい感覚でて好きなシリーズ。田舎町で一人で警察官として働くブルーノのちょっと優雅な生活が読んでいて快感です。

楓ヶ丘動物園シリーズ(似鳥鶏・ 文春文庫)
午後からはワニ日和 (文春文庫)
 変態がちょっと多めですが、動物園という素材と、これぞコージー!というくらい危険な目に遭ったりするけれど、どこかのほほん感がただようところが楽しい。