読みやすい時代小説
時代小説の中でも、最近のもので、読みやすいものを集めてみました。
・お鳥見女房シリーズ(諸田玲子 ・新潮文庫)
珠世さんのあたたかさとでもしっかりしているところが愛しくてたまらんシリーズです。家族ものでもあり、ちょっとした謎もあり。最初から最後までいつでも楽しく読めました。
・小間もの丸藤看板姉妹シリーズ(宮本紀子・ハルキ文庫時代小説文庫)
品川の港町から里へ戻った……はずだけど、どうも江戸に馴染めない里久。美人な妹の桃とともに店の手伝いを始めるが……。キャラクターがしっかりとしていてとても読みやすく、面白かった。タイプの違う姉妹がそれぞれ面白い。女性におすすめ。
・「深川二幸堂 菓子こよみ」(知野みさき ・だいわ文庫)
兄弟が下町で菓子屋を始めた。初めは二品から、次第に品数が増えていくのと、ちょっとふくよかな店員さんが菓子をおいしそうに食べるのが楽しい。
・三島屋変調百物語シリーズ(宮部みゆき・角川文庫)
江戸時代の怪談ものとして、一番好きかも。宮部さんでも、このシリーズが一番好きです。
・平安あや解き草紙シリーズ(小田菜摘・集英社オレンジ文庫)
王朝ミステリラブコメ!16歳年下の(面識ある)帝に入内を命じられた伊子(かのこ)。彼女は、かつての恋人を忘れられずにいたこともあり、かたくなに入内を断り続けたが……。ラブコメありーの、ちょっとした謎あり。
・ばけもの好む中将シリーズ(瀬川貴次 ・集英社文庫)
十二人の腹違いの姉がいる中流貴族の宗孝と、美貌の「ばけもの好む中将」の妖異譚。十二人の姉と、中将様の妹がいい味を添えています。ふざけた展開もまた楽しい。