なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

 今日のひとりごとに読書感想追加。

  • 図書館革命」武力を行使してまで、「図書館の自由」を求める図書館と、メディア良化を目指す委員会との対立を描いたシリーズ第四作にして、完結編。前作での人事の大改編の後、彼らが立ち向かった事件は、ある作家の命を守ること……。あるテロ事件、そしてその元案とされた疑いのあるある作品。その作品を描いた作家の作家生命を奪え、というのが今回の良化委員会の目的。それを阻もうとする図書館隊だが……。うーん、前作での盛り上がりをなかったことにするように、第一作、二作あたりの雰囲気に戻ったような気がします。まあ面白いのは面白いのですが、あの盛り上がりをなかったことにするのはもったいないなあ。まあ、郁ちゃんの物語としては、これでよかったかもしれませんが。物語は郁が主人公として進み、堂上教官とのうぶうぶなデート(笑)とか、もうこのいちゃいちゃっぷりに笑う笑う。まあ郁は最後まで郁でした……ということで。中学生レベルの可愛らしい恋愛模様とは別に、このシリーズは、自分で何かを考えずに踊られることの怖さを描いていると思います。ある気持ちを守りたいと思う真摯さには打たれました。たまには馬鹿なこともやってのけるけど、まっすぐに思う気持ち、それに向かって伸ばそうとする手、そんなものがきちんと描かれているこのシリーズ、エンタテインメントとしておすすめです。……完結編としてはものたりなかったですが、3巻でその分の盛り上がりは使い切ったかと。(^_^;)次回作期待してます。
  • 影・光 (影・光 シャドウ・ライトシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)」「呪力」がないために、生まれた時から父親にさげすまれてきた双子の弟が家を出て一年余り。彼は、「精霊」の力を身につけて戻ってきた。「父親」を倒すために……。うーん、確かに父親大人げない。自分の力なさを八つ当たりすんじゃねーよ。おかーさまはその分、包容力ありますね。まあまあ面白かったけど、特筆するほどでもなく。次から面白くなるんなら読むけど……。