読了本

• 「時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)」ETという謎の敵性体との戦いにより、太陽系を撤退しつつある人類は、オーヴィルら「メッセンジャー」をつくりだした。「メッセンジャー」たちは、短い準備期間の後、人類を救い出すための不帰の旅へ出ることが決まっている。オーヴィルは、その頑強な肉体とデジタル化された記憶の中で、自分は何のために戦い続けるのかを考え続けていく。人類が、今まで歩んできた歴史の中で、不意に「人類に対する敵」を与えられたら、本当にそれに団結して戦うことができるのか、できなければ、どうすればいいのか。それを試すことですら、「辛い」とという感情を持ちつつ戦い続けなければいけない。ひでえ……。SF的に非常に面白い題材だけど、酷いなあ……。あいかわらず、恋愛っぽい場面はあまり面白くないのだけど、SF的観点が非常に面白いです。つーか恋愛やめよーよ。うん。やっぱり小川一水さんのSF魂あふるる作品は快感だなあ。よかった。やっぱり「物語」ですよね（笑）。