なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

 対象本を読み終わりそうかと思ったら、図書館で借りた本がまだ残ってた……しまった……。

  • 螺鈿迷宮」なぜか図書館で借りられていなかった。海堂尊さんの本は、たいてい予約でいっぱいなので珍しい。今回は、「チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)」のコンビはお休み。不良医学生が、「でんでん虫」というあだ名の終末医療に取り組んでいる病院に潜入取材する話。白鳥くんが出てくるまで気づかなかったんだけど、姫宮って……これが「姫」!?びびりましたよ……彼女の潜在能力がここまでとは……。姫宮のしでかすことには、わらかしてもらいました。あまりにむごすぎる。白鳥はなんかキャラクターっぽいですね。人間って感じはしない。
  • イメイザーの美術 2 泥の子どもたち (ガガガ文庫)」子どもと親の世界が離れてしまった世界。子どものもつ想像力が実際に力を持つことがあるこの世界で、「泥の王様」を掲げる王国に子どもがさらわれはじめた?童話のようなところと、ジュヴナイル的な怖さを持つ話ですが、んー、説明がいまいち上手くないのかな、この人は……。つたわってきにくいというか……。いい材料は持っているような気がするので残念。
  • マギの魔法使い―エメラルドは逃亡中! (角川ビーンズ文庫)」「ウィザード」が世界を支配している世界。白魔女見習いのエメラルドは、いきなり誘拐され、「宝石」がどうのこうのと言われる。最近亡くなった曾祖母の形見のエメラルドが目的らしいと察したエメラルドだが、更に賊が彼女を奪おうとして……「宝石」を求めて、エメラルドの争奪戦が始まる!「白魔女」は、「魔法」を使わず、あくまで「知恵」を持つリアリスト、という設定が面白く読めました。これは面白くなるかも。一応、少女を中心として美青年がうじゃうじゃという設定ではありますが、彼らとの恋の、ではなく実際的なもののかけひきを楽しむ物語になりそうです。「彩雲国物語」より少し大人の話、という感じかな。なにせ化粧が武器、と最初から言ってます。

「………………恐ろしい女だ」
「心理戦は魔女の十八番よ。褒め言葉だと受け止めてあげるわ」
 ハルベルトとエメラルド「マギの魔法使い―エメラルドは逃亡中! (角川ビーンズ文庫)」(瑞山いつき角川ビーンズ文庫)p107より

  • やおろず (レガロシリーズ)」祖母の死後、八百万の神が様々なところに見ることができるようになったしまった女子大生。最初はうざいだけだと思っていたけれど、見守ってくれる様々な神に対する気持が変わってくる。のほほん神もの。野呂くんのエピソードがすぼみぎみでちょっと盛り上がらないなあと思った。まあそういう話かもしれないけど。神様が、もう少し何か用途がないかなあと思うのだが……。情報くれるとか。