なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • ぼくのご主人様!?(2) (富士見ミステリー文庫)」この世界とはちょっと違った日本。鎖国がなくて、華族制度がまだ存在している日本に、千広はきてしまった。しかも、この世界では女の千尋として。千広は帰る方法を探していたが、三年経ってしまった。その神社の中に、この世界にはあるはずのない「和算」の算額を見つける。これは、もしかして帰る手がかりになるのか?1巻とは主人公どころか、ストーリーが全く違う話に。しかも、「和算」が深く関わっているのがとても特殊。しかも3巻では全くその話は出てこない(笑)。でも、深く関わっているとはいえ、根幹をなしているかというとそうでもなく、ちょっとしたトリックに使われるだけなので、どうせならもうちょっと深くストーリー自体に関わらせればよかったのになーと思いました。千広くんは好きなので面白かったです。和算好きのひとが読むとちょっと肩すかしかも。ミステリー文庫っぽいのはぽい。うむ。

「その手が、君の手でなかったとしても?」
千広「ぼくのご主人様!?(2) (富士見ミステリー文庫)」(鷹野祐希富士見ミステリー文庫)p215より

  • ぼくのご主人様!?〈3〉 (富士見ミステリー文庫)」この世界とはちょっと違った日本。鎖国がなくて、華族制度がまだ存在している日本で、メイドの吉香は叶うはずの無い想いをご主人様である真琴に抱いていた。その思いは、「あちら側」の世界での思い出だけでやりすごすしかない。そこへ、執事代理としてやってきた雅成。彼もまた、「あちら側」からやってきた?今度はまたまた代わって、吉香ちゃんパート。女の子目線でひたすらモノローグみたいな。両想いなのに片思いみたいな感情がよかったです。

 ぱにくる雅音ちゃん。OKWave「戦い冒険のない異世界もの」という質問を思い出しました。フツーはそーだよね。(異世界行くのにフツーもなにもないが)

「なんか見たこともない宝を探したり、悪者をやっつけたりしないと元の世界に戻れないとかそういう無体な条件があって試練に出かけたり……まさか、そんな!」
雅音「ぼくのご主人様!?〈3〉 (富士見ミステリー文庫)」(鷹野祐希富士見ミステリー文庫)p33より

  • 花天新選組―君よいつの日か会おう」新米女優というよりは殺陣役者の秋飛は、沖田総司との夢のような出会いを忘れられなかった。そしてある夜、あるものを媒介に「新選組」の時代へ飛んでしまう。しかも、新選組に入っていた人物の身体に入って……。うう。ちょっと、これで終わりっすか〜。秋飛はそれでいいかもしんないけど、秋飛の本当の身体は?代わりに彼が入っていたりしたらむちゃむちゃかわいそうなんですけど〜。ちょっと歴史ものぽい内容が濃すぎて、秋飛でなければならなかった理由が薄いなあと思いました。秋飛はこの時代の人間ではないから、見方が違っていて、そこが沖田総司に好かれたということになっていますが、この時代では馬鹿にされそうな気もする。というか首にした方が彼のためだろう……。