なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 先生と僕」臆病で殺人が起きるミステリすら苦手な大学生、二葉は、公園で中学生と出会い、家庭教師をしてくれと依頼される。といっても、頭のよい彼に家庭教師は必要ない。一時間は自習、一時間は本について話したりというなんとも不思議な時間の使いかたをすることになる。頭のよい彼は、二葉にとって「先生」ともいうべきような推理を披露してくれたり……。日常の謎もの。これはもう、このキャラクターの組み合わせからいってもガチだよね!というぐらい面白くなるのは決まりきっている、というぐらいの話でした。続編続編!クールな美形男子中学生が好みな人はいらっしゃいです。中学生が読むのにもいいかも。ちょっと犯罪ネタが多いけど。

「一度さ、警察官に『探偵ごっこはやめろ』とか言われてみたかったんだよね。こればっかりは自分で望んでも経験できるものじゃないし」
先生「先生と僕」(坂木司双葉社)p230より

  • ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6」「しゃばけ」シリーズの最新刊。やっと追いつきました。とにかく病弱な若旦那が、両親と妖怪たちに守られながら暮らしている、というシリーズで、今回はとうとう若旦那が逝きそうになっちゃったりしてます(笑)。短編集なので、この前のより面白かった。元の面白さが戻ってきた感じかな。やっぱり短編集の方がいいわ。このシリーズ。

「悠長なことを言ってる間はありませんっ。若だんなさえ助かれば、世の全ては何とかなるんですよ!」
ちんぷんかん しゃばけシリーズ 6」(畠中恵・新潮社)p8より

  • ヤングガン・カルナバル バウンド・トゥ・バイオレンス (トクマ・ノベルズ)」シリーズ第二作。腕利き暗殺者ヤングガン、小暮塵八と鉄美弓華を主人公とした。塵八は普段は目立たない漫画研究部の一員で、ちょっと女性恐怖症。弓華はあまり学校にはまじめに通っていなくて、セクシャル的な対象としては女性のみOK。二人は関わるようでいてあまり関わらない、すれちがいみたいなところが、ダブル主人公ものとしては珍しいかも。んー、今回はちょっと「正義の殺し屋」が鼻についた。「悪」って、他人から決め付けられるものではないと思うので。まあ悪い人はいるだろうけど、その人全てが悪かっていうとわかんないかなと。殺すなら殺すでいいけど、正義を語られると違うなと思ってしまう。ダニエラもまあありがちといえばありがちで、それ以上のキャラクターにはなってないなと思った。もっと裏があるかと深読みしすぎた自分が悪いんだけど。まあ、次は読みます。そろそろ自腹で買おうか。