読了本

• 「誰かのリビングデッド〈1〉不浄 (C・NOVELSファンタジア)」ちょこっとだけ魔法が使える少年は、畑で足が生えているのを見た。掘り返したら、それはどこかのネクロマンシーがつくったリビングデッドらしい。主人のわからない彼は、土に帰ろうと思ったと言う。前作「ドラゴンキラーあります (C・NOVELSファンタジア)」とはまたえらい違う作風ですな。たまにエロ思考がはみでることを除けば、健全この上なしな展開でびっくりしました。え、でもフリー姉さんもうでてこないの？したら色気分が……ねえ。魔法魔法と言っているし、魔法は技術だからという記述があるのですが、その論理がいっこうに述べられないので、魔法というよりは超能力のイメージ。発火能力とかそんな感じ。

「後ろ向きに前向きです」
ブラス「誰かのリビングデッド〈1〉不浄 (C・NOVELSファンタジア)」（海原行人・中央公論新社C Novels Fantasia）p94より

• 「花園のエミリー―鉄球姫エミリー〈第3幕〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)」シリーズ第３巻。幼くして王位を継いだ弟に次ぐ継承権を持つ王女エミリーは命を狙われるのに飽き、王位継承権を返上することを敵に誓うこととする。女の子へのセクハラ大好き！で酒池肉林が夢！と語るえげつない王女、エミリーですが、その表の顔に隠された内面はとても魅力的です。しかし、護衛騎士くん、あんたもえらい変態やな……まあいいけどさ……。いつものすごいクライマックスがくるのかと思ったが来なかった。次巻は今月発売なので、そこで何かあるのだろうか。面白かったけど足りない！熱いのに湿気ていない文章がとても気に入りつつあります。少年マンガとか「鋼の錬金術師」のノリかも。