読了本

• 「射雕英雄伝 〈1〉砂漠の覇者ジンギスカーン」ジンギスカーンが中国を支配する少し前。女真族の金という国に漢民族の北宋が滅ぼされ、南宋となった時代。農民として暮らしていた二人の男は、お互いの妻にできた子供が同性であれば義兄弟とし、異性であれば結婚させようと約束した。しかし、二人の子供はある悲劇から引き離され、それぞれ全く異なった育ち方をしてしまい、彼らは再会するときに戦う運命となってしまう。初金庸。あ、id:teatreeさんからおすすめされたのとは違う金庸を借りてしまった。ま、いっか、次読めば……。前半はかなり歴史ものぽかったが、後半は武侠小説らしくなってきた。主人公の郭靖が、ヘタレというよりはあまり賢くなく、ぼけなのが珍しい。私の読みでは、黄蓉があれですな。あの王子がボスキャラだともりあがらなすぎだから。母親がどうしてあの王子の元にいたのかを知りたい。

　元寇の「元」は、漢民族ではなく、ジンギスカーンが治める蒙古の国。あまり中国歴史って真面目に考えたことなかったけど、違う民族の支配に変わるって、すごいことだよなー。アイヌ民族が日本の民族の支配を受けるみたいなもんだもんなー。全く文化が違うから、一般市民たちも大変だったんだろう。

• 「終末の海 Mysterious Ark」核戦争が勃発し、核の冬が世界を覆っていた。座礁した避難船で細々と生きていた少年少女たちは、かつて親たちが向かった謎の船へ向かうことを決意する。しかし、その船には謎がたくさんあって……。SFミステリ＋サスペンスかな。青春ぽいシーンはあまりなく、かといって少年少女でなければかなりどろどろしていただろう。十二歳にしてはやれることが多すぎかな＞主人公。身体もまだ貧弱だろうに。密室というか、隔絶された状況でのサバイバルものが好きならおすすめ。