なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • アイスクリン強し」江戸が東京になって二十数年。士族の末裔の若様たちは、金に困って警察の末端となり果てた。「若様組」の彼らはお互いに助け合いながら、東京の様々な問題を解決する……のではなくて、西洋菓子職人として店を繁盛させることを目指す「若様組」の幼馴染と、成金のお嬢様で彼らの友だちの沙羅ちゃんがメインかな?お菓子とミステリ、明治時代の風物がよい味付けになっています。小弥太のエピソードがちょっと話から浮いてるのがもったいない。
  • マルタ・サギーは探偵ですか? (2) (富士見ミステリー文庫)」カード使いのマルタ・サギーと、彼の好敵手ドクトル・バーチ、カード戦争をめぐる物語。今回は初めてカード戦争の一端が見えてきます。野梨原花南さんらしい語り口なので、ダメな人はダメかも。「野梨原花南さんらしい」ってどんなのかなあと思ったのですが、どんなときでも軽い語り口を忘れないで、どこか厭世的でありながらそれをあっけらかんと越えていこうとする感じ、かな。次は五巻に行くつもりです。

「戦場よ来たれ! ここにリュウカ・エルゼソンと」
「マルタ・サギーの」
「カードストラグルの開始を宣言する!!」
リュウカとマルタ「マルタ・サギーは探偵ですか? (2) (富士見ミステリー文庫)」(野梨原花南富士見ファンタジア文庫)p120より

  • さきがけの炎 -あやかしの鏡 3- (講談社青い鳥文庫)」篠原美季さんの別名義での児童文学としてのシリーズ三巻目。新キャラ導入。美少年です。……あれ、座敷わらしって、男の子だったんだ……おかっぱだから女の子かと……って前も勘違いしていた気がする。たぶん読むたびに驚くんだ。このシリーズ、たぶんアホの子の主人公を楽しむために読むものです(笑)。今回もぼけ倒してくれています。英国妖異譚より好みかも(笑)。改行がやや多くて、ライトノベル的だなあと思いました。今回は続き!なラストだったので、次は早く出してほしいです。イラストは友風子さん。

 おおっ、青い鳥文庫のサイトに短編(予告編でした。)なんか載ってるんだっ。
http://shop.kodansha.jp/bc/aoitori/special/ayakashi/index.html
あとで読もう……。