「どんな本読んでるんですか？」
読書を趣味にしていると、仕事関係の人に「どんな本読んでるんですか？」と聞かれることがある。……非常に答えたくない質問だ。なんで答えたくないかというと、読書を普段していない人に、自分の好きなものをそのまま答えると、一般的なイメージでとらえられるだけで終わるのではないかという怖さがあるからだ。
そのまま答えると、「少女小説中心のライトノベルがメイン」ですが、ねえ？
そう答えたくないので、私が最近使っているのは「ミステリと……（この間がポイント）ファンタジー」。ミステリが一番当たりさわりなく、かつ嘘でもない（笑）。そしてファンタジーは最近流行なので問題なくなってきた。
なぜこんなことを思ったかというと、電車の中で聞いた会話から。私が本を読んでいたからか、本を普段読むか、という会話になった二人の男性社会人。
社会人「俺は去年は本読んでたよ」
同僚「えー、どんな本読んでるんですか」
社会人「……去年、福山雅治がやってた」（ちょっと間があるところが）
私（ああ、ガリレオね）
社会人「東野圭吾」
私（ふんふん）
同僚「なんかいっぱい書いてる人ですよね」
社会人「（ガリレオ）以外のを読んだ」
同僚「東野圭吾って、『世界の中心で、愛をさけぶ』を書いた人ですよね？」
私（ちっっっがーーーーう！と絶叫）
社会人「……」
こんなこと言われるくらいなら、言いたくない……と思います。私の中のどこかがすごく傷つく（笑）。
ちなみに、この同僚さんは「モチモチの木 (創作絵本6)」を知らなかった。この社会人さんと話をしたかったなあ（笑）。ここでなぜにモチモチの木*1。もうひとつ絵本っぽいのを名前あげていたんだけど、私はタイトル知らないやつだった。よほど好きらしく、暗誦していたよ。
つまり、本好きな人とそういう話するのはいいんだけど、興味ない人とはその話はしたくない、ということで。
