読了本
- 「踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿」ニートの友人、音野をひっぱりだして探偵として無理やり働かせている作家、白瀬が語り手。もう一味欲しいなあ……惜しい。ラストの「ゆきだるま」は発想と絵面が面白かった。
「だめだ……おれにはやっぱり真っ暗な押入れの中がお似合いだ……」音野はもはや泣き出しそうである。「もう寝る……密室なんてわからないから寝る……寝てれば何も考えなくて済む……忘れよう全部忘れよう……」
「踊るジョーカー―名探偵 音野順の事件簿」(北山猛邦・東京創元社)p21より