読了本
- 「アネットと秘密の指輪 お嬢様と湖の告白 (角川ビーンズ文庫)」貧民からお嬢様にいきなりなってしまったアネット。執事のリチャードときまずい?ふふふ……楽しかった。アネットの率直さが心地よいです。リチャードは堕ちすぎ(笑)。今回はスコットランドへ遠出です。ところで、このシリーズにミステリ要素はそろそろ必要ないと思うんですけど……違った?
明け透けで無防備な彼女は、深く考えず、何に対しても同じことを言うだろう。嘘をつくというのではない。彼もケーキも同じ『好き』に違いない。いや、ケーキは『大好き』だった。なら確実に、彼よりケーキの方が好きだ。
「アネットと秘密の指輪 お嬢様と湖の告白 (角川ビーンズ文庫)」(雨川恵・角川ビーンズ文庫)p24より
……不憫だ、リチャード!!(笑)ケーキに嫉妬してどうする、ケーキに!!
- 「想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)」上方育ちの女性料理人の澪ちゃんが、江戸でふるまう料理の数々。きったはったのない時代小説好きとしては、どストライクなシリーズですが、今回も面白かった。前巻より恋愛色薄れてぐー。いろいろトラブルはあるけど、澪ちゃんの料理の前にはみんなとろとろです。おいしいもの好きな人には特におすすめ。私は花魁の話が好きー。
どれほど不安に押し潰されそうになろうと、料理に向かう時は、胸に陽だまりを抱いていようと思う。
「想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)」(高田郁・角川春樹事務所ハルキ文庫)p63より
- 「“文学少女”と美味しい噺(レシピ) 第1巻 (あすかコミックスDX)」"文学少女"シリーズのコミカライズ、少女マンガ版。顎が細いのが少女マンガっぽいのかな。こちらは短編集モードなので、ストーリーはあまりありません。各文学作品をキャラたちで再現する「おやつ」がよい。というかこれだけで一冊ほしい(笑)。