読了本
- 「針の魔法 ~スワンドール奇譚~ (ビーズログ文庫)」お針子のマリアンネの夢は、将来素敵なドレスをつくることだった。やっとドレスをつくれることになったのに、工房が危機に陥ってしまって……！ドレス・ドレス・ドレス！斬新さがちょっととちゅうからなくなってしまった感はあるけど、ドレス、素晴らしい！お針子もの、実はかなり好きです……！自分はそういう服は着ませんが、自分でも着られる（センスが素敵な）ものを選んで着られた喜びを思い出しました。あまり着ていける場所がなくても、それだけで嬉しい。そんな服への気持ちが詰まっているお話でした。恋愛はおまけっぽかったけど、この話ならそれで十分。
恋する乙女の戦闘服、それがドレスだ。
「針の魔法 ~スワンドール奇譚~ (ビーズログ文庫)」（剛しいら・エンターブレインビーズログ文庫）p190より
- 「氷の女王が死んだ (創元推理文庫)」老人ホームが舞台のミステリ。老女たちが探偵ばりに調査・推理します。ちょっとアンジェラに甘すぎ！警部補ぅ（笑）。私はどっちかというと、キャレドニア様のおもりしながらも楽しんでいる感じが好きです。わがままだけど、記憶力だけはものすごいアンジェラは頼もしいけど、あまりに暴走度が激しいなー（笑）。このストーリーなら、楽しい男老人も欲しいところです。
- 「たましくる イタコ千歳のあやかし事件帖」イタコの少女と、義姉にあたる人間嫌いの元娼婦が主役のミステリ。装丁から、児童書かと思ってたんだけど、これ昭和初期が舞台の一般向けミステリなんだ。んんー、この表紙はないんじゃ〜。思っていたよりはイタコっぽさはないねーと思ってたら、とちゅうからそこが入ってきて、おお、と思った。この時代の、しかも弘前が舞台の雰囲気はしっかりあってなかなか面白かったです。
