読了本
- 「雑魚神様 (メガミ文庫)」元は天照神に仕えていた「八咫烏」は、現在は名も知れぬ力の無い神に仕えている。しかし、彼女は人間嫌いの神嫌い、ひきこもりの神様だった。ひきこもり、他人嫌いがはなはだしい神様の態度が、「人間」にもありそうなところがぐさっときた。非人間が主人公なのは、新人なのにかなり思い切ったやり方だなあ……。新人さんですが、ラストも含めてよかったです。人間と神との関係性が面白かった。和風伝奇もの好きなら読んで面白いのではないかと思います。
「自分を信じる者の願いは、何があろうが必ず叶えるというその姿勢、それこそが神を表すのです」
八咫烏「雑魚神様 (メガミ文庫)」(鳥村居子・学研メガミ文庫)p277より
- 「〈勾玉〉の世界 荻原規子読本」勾玉三部作を中心とした、荻原規子さん読本。「空色勾玉」のスピンオフ作品、「これは王国のかぎ」の短編もあり。